第2回学校保健委員会

 12月14日(水)会議室において、今年度第2回目の学校保健委員会が開催されました。

出席者:学校長、教頭、保健部教員、学校医、学校歯科医、学校薬剤師、保護者学年代表、保健委員生徒のみなさん

 

「高校生のケータイ・スマホの利用と健康状態に関するアンケート調査」(11月実施、全校生徒対象)の結果について、保健委員の生徒より報告がありました。

 
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 資料No.1をご覧ください。左上、「スマホ所持率」のグラフでは、86%の西高生が「持っている」と答えています。右上「通話以外の利用状況」では、「SNS利用」が85%、次いで「ゲーム」が80%、「ネット」が75%でした。昨年12月に同じ調査をした際にはゲームは70%でした。ゲームをする人の割合が増えたと言えます。二列目左のグラフは、今、説明したグラフを男女別にしたものです。男子は「ゲームをする人」が90%、女子は「SNS利用者」が95%と高い数値を示しています。二列目右のグラフでは、学年別の特徴が出ています。どの学年も、「LINETwitter等のSNSを利用する割合」が高いようです。また、「ゲーム」については1,2年生の割合が高いようです。
 
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 資料No.2です。「スマホのネット利用が原因と思われる体験・学年別」では、どの学年も、「⑦暇さえあればスマホでネット利用してしまう」を選択している人が多いと言えます。しかし「⑧自分はネット依存だと思う」という割合は、それに比べて低いという結果になっています。その下のグラフは「昨年度との比較」になります。「⑤友達とトラブルになったことがある」と「⑦暇さえあればスマホでネットを使用している」が昨年と比べて低く、少しは意識して使用していることがわかる結果となっています。
 
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 資料面No.3とNo.4は「健康状態に関する8項目のグラフ」が並んでいます。グラフは「スマホを持っている人」と「もっていない人」に分類されています。この結果を見るまで、差はないだろうと思っていたのですが、どのグラフを見ても、圧倒的に差が開いているのがわかります。「体調不良の原因がスマホかもしれない」という自覚がない人が多いのではないかと感じます。特に三列目No.4の上二つのグラフ「いつも眠い」「昼間でも横になりたい」では、スマホを持っている人の「いつもある・よくある・ときどきある」を選択した人が6割近くいることが、わかります。スマホ使用による「睡眠時間」「睡眠の質」また「脳に与える影響」などが心配されるところです。
 
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資料No.5をご覧ください。左上「スマホ・ケータイを使用する中で一番時間を費やしていることはなんですか」という問いでは「ゲーム」と答えた人が25人、次いで「音楽」20人、「SNS」18人となっています。右上のグラフでは、「1週間、スマホ・ケータイが手元になかったら、使用していた時間をどのように過ごすと思いますか」を自由に記入してもらいました。「読書」が24人、「寝る」が23人、「テレビ」が19人と続きます。これは「自分のやりたいこと」「やらなければいけないこと」「自分に足りないこと」を記入していると感じます。しかし、自分では「やらなくちゃ」とは思えずに、スマホ使用の時間になってしまうことが読み取れるような気がします。

最後の質問は「あなたが周りを見て、「これはないだろう」という学校生活でのスマホの使い方を書いてください」でした。自由記述だったので、様々な表現がありました。その言葉を集約したものが、一番下のグラフになります。一番多かったのが、「音量を気にせずに使用」が14人です。場所としては、「廊下」や「玄関」、「教室」校外では「電車の中で」と公共の場での使用について記入されていました。わかりやすい表現では「電車の中、大音量でゲームをしたり、音楽を聴いたりする人がいる」という記入もありました。次に多かったのが「スクールタイム中の使用」11人です。時間帯としては「昼休み」「休み時間」「授業中」使用している姿を目にするとのことでした。3番目は「校内でゲーム」10人でした。場面としては「朝や放課後」「ずっと」「集団で」「部活をやっている人がいるのに教室に残って」でした。実際に、勉強している人がいるのにゲームをして大声で騒いでいる姿も見られます。これらをまとめると、周りの人を不快にさせる、マナーに関する意見がたくさん出てきました。

なお、すべてではありませんが、それらの言葉が並べてあります。私たちは集団で学校生活を送っている、少なくとも人に迷惑をかけないという考えのもと、スマホを使用していくことが重要だと思います。そして、何気なく使用している積み重ねが健康状態に悪影響を及ぼしていると感じました。